【比較】指示型AIと自律型AIの違い(Claude Code・Projects・GPTs・dots・Duet)¶
2026-11 時点の情報です
dots と Duet は出たばかりの機能です。提供範囲や料金は変わりやすいので、使う前に公式の案内を確かめてください。出典は末尾にまとめています。
概要¶
AI の使い方は、大きく2つに分かれてきました。
- 指示型:人が頼んだときに動く。Claude Code、Claude Projects、GPTs がこちら
- 自律型(秘書AI):目標を伝えておくと、AI のほうから動く。アプリを閉じてもクラウド上で作業を続ける。ChatGPT dots と Claude Duet がこちら
この記事では、5つのツールを「誰が動き出すか」「どこまで任せるか」で並べ、どんな場面でどれを使うかを整理します。
例えるなら¶
- 指示型 は「腕のいい外注先」です。頼めば早く正確に仕上げてくれますが、頼まなければ何もしません
- 自律型 は「秘書」です。毎朝の予定やメールを見て、先回りして声をかけてくれます。ただし、お金を払う・メールを送るといった大事なことは、主人の確認を取ってから行います
flowchart LR
subgraph 指示型
H1[人が頼む] --> A1[AIが作業] --> R1[結果を返す]
end
subgraph 自律型
G[目標を伝えておく] --> W[AIが見張り・下準備]
W --> Q{大事な操作?}
Q -- はい --> C[人が確認] --> X[実行]
Q -- いいえ --> X
end
詳細比較¶
| 項目 | Claude Code | Claude Projects | GPTs | ChatGPT dots | Claude Duet |
|---|---|---|---|---|---|
| 型 | 指示型 | 指示型(並列で進める) | 指示型 | 自律型 | 自律型 |
| 誰が動き出すか | 人 | 人(作業の分担は Claude) | 人 | AI | AI |
| 主な用途 | コード・ファイルの作業 | 大きな目標を分けて同時に進める | 用途ごとのオリジナル AI を作る | 続く仕事を任せる | 受信箱や予定の整理、先回りの声かけ |
| 動く場所 | 手元の端末かクラウド | クラウド(今はクラウドのみ) | ChatGPT の中 | 専用のクラウドの PC とブラウザ | クラウド(数時間ごとに確認) |
| 連携・窓口 | ターミナル、IDE、Web | プロジェクト画面(Overview) | ChatGPT、GPT ストア | 4,000以上のアプリ。ChatGPT・Slack・Teams から話しかけられる | iOS・Android・claude.ai |
| 人の確認 | 権限の設定次第 | PR のマージは人 | 会話ごとに人が見る | 任せる範囲を自分で決める | 送信・支払い・署名・削除の前に必ず承認 |
| 提供状況(2026-11) | 一般提供 | 9/17 に刷新。Pro・Max の一部で先行提供 | 一般提供 | 9/29 発表。Pro と Business Premium(対象地域) | 10/21 から試験提供。米国の Pro・Max が順番待ち |
| 料金 | 契約の範囲 | 契約の範囲(並列にすると早く減る) | 契約の範囲 | 最初の1体は契約に含まれる | 試験中は追加料金なし。Claude の利用枠を使う |
それぞれの詳細¶
Claude Code(指示型)¶
ターミナルや IDE で、人が頼んだ作業をこなします。ファイルを読み書きし、コマンドを実行し、コードを直します。何をどこまで自動でやらせるかは、権限の設定で決めます。
Claude Projects(指示型の発展形)¶
9/17 の刷新で、ファイルや会話を置いておく場所から「取りまとめ役」に変わりました。大きな目標を作業の単位(スレッド)に分け、スレッドごとに Claude Code のクラウドセッションを同時に動かします。リポジトリを使うスレッドは自分のブランチで作業し、結果は PR にまとまります。
自分から動き出すわけではありません。人が頼んだあとの作業を、Claude が分担して同時に進める仕組みです。今はクラウドだけで動き、スレッド1本が1セッション分なので、並列にするほど利用枠が早く減ります。
GPTs(指示型)¶
ChatGPT の中で、指示文や資料を入れたオリジナル AI を作る機能です。「議事録係」「3C分析係」のように用途ごとに作り分け、社内で共有できます。使うたびに人が話しかける、典型的な指示型です。
ChatGPT dots(自律型)¶
会話していない間も、目標に向けて働き続ける AI です。1体ごとに専用のクラウドの PC とブラウザを持ち、4,000以上のアプリとつながります。ChatGPT のほか、Slack や Teams からも話しかけられます。メールのミスや曜日の間違いを、指示なしで見つける例も紹介されています。
提供範囲は、記事によって書き方が違います。海外の報道では「Pro と Business Premium の対象地域」です。一方、日本語の解説動画では「日本でも有料プランで使える」「週に使う人の数は日本が世界2位」とされていました。使えるかどうかは、自分の画面で確かめてください。
Claude Duet(自律型)¶
AI のほうから連絡してくる、秘書型のエージェントです。毎朝やることをまとめて届け、受信箱や予定を整えます。メッセージの送信・お金の支払い・書類への署名・内容の削除の前には、必ず人の承認を取る作りです。
つないだアカウントは、常に見ているのではなく数時間ごとに確認します。Anthropic 自身も「やりとりを読み違えたり、急ぎかどうかを見誤ったりすることがある」と、初期版であることを断っています。今は米国の Pro・Max 利用者が順番待ちで試せる段階で、Team と Enterprise は対象外です。
よくある誤解¶
- 「Projects も自律型になった」 → 違います。並列で進むのは人が頼んだあとの作業で、動き出すのは人です
- 「自律型なら全部任せられる」 → dots も Duet も、大事な操作は人が確かめる前提です。つなぐアプリが多いほど、間違えたときの影響も大きくなります
- 「追加料金がかからない=使い放題」 → Duet は Claude の利用枠を使います。dots も、Codex などで実行する作業は利用枠に数えられます
実務での選び分け¶
| こんなとき | 向いているもの |
|---|---|
| 中身が決まっている作業を、今すぐ正確に片付けたい | Claude Code |
| 大きな目標を分けて、同時に進めたい | Claude Projects |
| 同じ種類の頼みごとを、チームで繰り返したい | GPTs |
| 日本で今すぐ、続く仕事を任せてみたい | ChatGPT dots |
| 大事な操作の前に必ず確認してほしい | Claude Duet(日本ではまだ使えない) |
自律型を使うときのルールは、どちらでも同じです。
- つなぐアプリを必要なものに絞る
- 「送る・払う・消す」の前は、必ず人が確かめる
ひとことまとめ¶
指示型は「頼んだことを速く正確に」、自律型は「頼む前に先回りして」。どちらを使っても、最後のハンコは人が押します。
出典・参考¶
取得日:2026-11-02
- Anthropic opens Claude Duet research preview for proactive agent work(Let's Data Science)
- Proactive AI agent Claude Duet(BetaNews)
- Anthropic Takes On OpenAI, Meta With New Proactive AI Agent Claude Duet(Inc42)
- OpenAI launches Dots(TechCrunch)
- Everything OpenAI Announced At DevDay 2026(BGR)
- OpenAI introduces always-on Dots agents(VKTR)
- Anthropic adds a coordinator to Claude Projects for running AI work in parallel(DevOps.com)
- Anthropic brings parallel coding workflows to Claude Projects(Techstrong.ai)
- ChatGPT dots と Claude Duet の違い(スタビジ・YouTube)
上の出典はどれも報道や解説です。Anthropic・OpenAI の公式発表は直接確認できていません。